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演習1-1では,3つのプログラムファイルを修正しながら学んでいきます.
* 変数型のチェック [#g13544db]
まず,次のプログラムをダウンロードして,実行してください.
&ref(DataType.java,,,DataType.java ダウンロード);/[[ソースコードファイルを見る>http://yoshino.sys.wakayama-u.ac.jp/netprog/source/DataType.java]]
&ref(DataType.java);/[[ソースコードファイルを見る>http://yoslab.net/netprog/source/DataType.java]]
*** 説明 [#mef4c1a6]
C言語と同様にJavaにもいろいろな変数の型があります.
| 重要度 | 型名 | 説明 |
| |''byte''型 | 1バイトの''整数''を扱える (-128〜127) |
| |''short''型 | 2バイトの整数を扱える (-32768〜32767)|
|◎|''int''型 | 4バイトの整数を扱える (2の32乗=2,147,483,647) |
| |''long''型 | 8バイトの整数を扱える (2の64乗) |
| |''float''型 | 単精度''浮動小数点''型 |
|◎|''double''型| 倍精度浮動小数点型 |
| |''char''型 | 文字型…1文字を表す |
|◎|''boolean''型| 論理型…true(真)かfalse(偽)のいずれかを保持する|
Javaでは,論理型(boolean)と呼ばれる型があります.
これは論理値,すなわち''Yes''か''No''かの2択を格納するための変数型です.
*** 練習 [#yb370604]
ソースコードを見ながら,実行してみてください.
&br;
このとき,実行結果には「boolean true」と出力されていますね.
&br;
ソースコード10行目にある,
boolean bool = true;
を,
boolean bool = (i == 12345);
に書き換えて実行してみましょう.
- iは56789なので,12345とは等しくないため,falseが代入されるはずですね.
また,ソースコード5行目の変数iの値も変更してみましょう.
&color(red,yellow){'' なぜ,true/falseがでてくるのか? ''};
booleanの値をprint文で出力すると,true/falseがでてきますね!なぜでしょうか?
System.out.printlnは,文字列を出力するための関数です.
booleanの値を文字として出力すために,booleanが文字に変換されて,出力されています.
* 四則演算・キャスト [#q659d84c]
まず,次のプログラムをダウンロードして,実行してください.
&ref(DainyuType.java,,,DainyuType.java ダウンロード);/[[ソースコードファイルを見る>http://yoshino.sys.wakayama-u.ac.jp/netprog/source/DainyuType.java]]
&ref(DainyuType.java,,,DainyuType.java ダウンロード);/[[ソースコードファイルを見る>http://yoslab.net/netprog/source/DainyuType.java]]
*** 説明 [#j626dad2]
4.2や1.8というのは実数で,実数の計算結果をint(整数型)に入れるときには,「データの精度が落ちますよ」という文句が出て,コンパイルが通りません.
それを無理矢理(明示的に)いれるためにキャストを利用します.
4.2や1.8というのは実数で,実数の計算結果をint(整数型)に入れるときには,「データの精度が落ちますよ」という文句が出て,コンパイルが通りません.&br;
それを無理矢理(明示的に)いれるために''キャスト''(型変換)を利用します.
a = (int) 4.2 + (int)(3 + 1.8);
例えば,上記の例では,4.2を(強制的に)int型へ変換しています.また,3+1.8の結果を,(強制的に)int型へ変換しています.
*** 練習 [#wac5f1ac]
(1)~
(int)のあるときと,ないときで試してみましょう.
%%%キャストしないとコンパイルが通らないことを確認してください.%%%
(2)~
(int)4.2+(int)1.8;を試しましょう.
%%%実施する前に,結果を予想してください.%%%
どうして,そうなるかを考えましょう.
* 配列 [#e92c2e8c]
まず,次のプログラムをダウンロードして,実行してください.
&ref(ArrayTest.java,,,ArrayTest.java ダウンロード);/[[ソースコードファイルを見る>http://yoshino.sys.wakayama-u.ac.jp/netprog/source/ArrayTest.java]]
&ref(ArrayTest.java,,,ArrayTest.java ダウンロード);/[[ソースコードファイルを見る>http://yoslab.net/netprog/source/ArrayTest.java]]
*** 説明 [#vd704047]
配列の使い方の例です.
3行目の
int[] a = {1, 2, 3};
は,最初にaに値を入れてしまう方法です.
は,配列aを宣言しつつ,同時にaに値を入れてしまう方法です.この時の配列の大きさは3です.
配列の大きさを後で決められるように,
int[] a;
a = new int [100];
という書き方もできます.new int [number]と宣言した行で,配列aのサイズが決定します.
一度決定した配列のサイズを伸縮させることは通常できません.
という書き方もできます.new int [number]と宣言した行で,配列aの大きさが決定します.&br;
一度決定した配列の大きさを伸縮させることは通常できません.
&color(green,lightcyan){''補足:''};
- 配列は,int[] a;とint a[];という2つの書き方ができます.
- b = a;はいかにも代入をしているようですが,値を参照しているだけです.
- bへの代入はできません.bは,配列を参照するためだけの変数です.
&color(red,yellow){'' ポイント ''}; 2次元配列は次のように確保します.
int mTables[][];
mTables = new int[9][9];
これは,
mTables[0][0]からmTables[8][8]まで使えます.
同様の方法で3次元配列などの高次元の配列も作成できますが,
多次元の配列は,確保するメモリの量が多くなるので,
あまりムダになる配列の確保はしないほうがよいです.
2次元配列,3次元配列くらいまでは使いますが.
*** 練習 [#n78a6edd]
&color(red,yellow){'' 注意 ''}; 配列の確保する数と書き方に気をつけましょう!
int a[6]; //6個の配列を確保しました.
a[6] = 0 ; //コレはエラーになります!
int a[6];と宣言すると,a[0]からa[5]までの6個が使えます. 配列の添え字は「0」から始まります!(C言語も同じです!)
*** 練習1 [#n78a6edd]
まず,5行目に以下を入力してみましょう.
a[3]=4;
実行すると,エラーが出るはずです.何故だか考えてみましょう.
*** 練習2 [#ufb15399]
a[0]の値を変更すると
b[0]の値も変更されています.
a[0]=5;
をプログラムの最後に追加して,さらに,その後にb[0]の出力をして,値を確認してください.
%%%結果を予想して,試してください.%%%
#br
&size(16){[[&ref(http://yoshino.sys.wakayama-u.ac.jp/netprog/next.gif,nolink); 次の演習(1-2)>演習1-2 制御構造(if, switch)]]};
&size(16){[[&ref(http://yoslab.net/netprog/next.gif,nolink); 次の演習(1-2)>演習1-2 制御構造(if, switch)]]};