[[TopPage]] > [[付録]] > 素材作成・加工時の注意 [[TopPage]] > 付録 > 素材作成・加工時の注意 * 素材作成・加工時の注意 [#x3cdc4e8] プログラムの中で画像を使用する際は,jpg, png, bmpなどの形式が指定できます. ** それぞれの形式の比較 [#v4171c25] 以下に,同じデータから作成した jpg画像,png画像を示します. ~ #ref(trump.jpg,around,75%) #ref(trump.png,,75%)~ ~ // trump.jpg trump.png ぱっと見ためには,あまり違いがないように見えますが,~ 文字や絵柄の部分を拡大すると,jpg画像では,たくさんノイズがのっているのがわかります.~ 左側がjpgで,右側がbmpで一度保存した画像です. ~ #ref(sample_jpg.png,around,75%) #ref(sample_bmp.png,,75%)~ ~ // sample_jpg.png, sample_bmp.png このように, - 1色でのべた塗り部分が多い画像(アニメ絵のような画像) - 文字が配置された画像 の場合は,jpgよりも pngやbmpの方が適しています. 逆に,グラデーションや水彩風の絵,写真のように,細かく色が変わりやすい画像の場合はjpgの方が適しています. このような差が表れる理由は,圧縮形式の違いによるものです.~ 詳しい理由を知りたい人はググってみましょう. ** 圧縮と非圧縮 [#s4f79e5b] bmp画像は,非圧縮画像のため,データの量が多くなります.~ 上記の画像の例では,jpgやpngよりも10倍程度ファイルサイズが大きいです.~ jpgやpngは圧縮画像であり,人間が「気づきにくい」範囲で余分なデータを捨てて サイズを小さくしています. 特にjpg画像は「非可逆圧縮」の方法をとっています.~ つまり,一度圧縮して劣化させると,元の画像には戻りません.~ そのため,jpg形式で加工・保存を何度も繰り返すと,どんどん劣化していきます. 加工の際には, ''非圧縮の状態で保存をしておき,&color(darkred){最終段階で圧縮画像を描きだす};という順番をとりましょう.'' 音声についても同様です.~ mp3は非可逆圧縮により,wav形式よりもデータ量が少なくなっています. 加工する際はwav形式のデータを使用しましょう. ** カラーの形式 [#n2f7f03c] Illustrator等で画像を加工する際に,カラーの形式でRGBとCMYKを選ぶことができます.~ ''Javaのプログラム内では&color(darkred){RGB形式で保存された画像};しか表示できません.''~ CMYKで保存した場合は,RGBに変換して保存しなおしてください.~ RGBは光の三原色の &color(red){赤(Red)};, &color(green){緑(Green)};, &color(blue){青(Blue)}; の組み合わせで色を表現する加法混色です.~ 3つの色を全部混ぜると白色になります.~ ディスプレイやテレビ,信号など,光を発するもので使われます. CMYKは色の三原色の &color(cyan,black){青緑(Cyan)};, &color(magenta){赤紫(Magenta)};, &color(yellow,black){黄(Yellow)};に, 黒(Black)を 加えた4つの色で表現する減法混色です.~ 3つの色を全部混ぜると黒色になります(はずなのですが,実際には綺麗な真っ黒を表現できないため,黒を追加しています).~ ポスターや本などの印刷物や絵の具などが代表例です.~ プリンタのインクやトナーにもこの混色法が使われてます.~ 今回の演習のプログラム内では,ディスプレイ上に画面を表示させるため,RGB形式の素材を使用します. - Illustratorでドキュメントを新規作成する際: -- 「新規ドキュメント」のウィンドウ内の「△詳細」の部分をクリック -- カラーモードをCMYKからRGBに変更 - Illustratorで途中まで作業している場合: -- 「ファイル」の「ドキュメントのカラーモード」をクリック -- RGBカラーを選択