TopPage > 付録 > 配布可能な実行ファイルの作成
はじめに †
これまではプログラムの実行をコマンドプロンプトから行っていました.
ここでは,ファイルをクリックするだけで実行できるようにする方法について説明します.
今回は,jarファイルを作成する方法について説明していきます.
jarファイル †
説明 †
jarファイルはJava Archive(ジャバ アーカイブ)のことで,クラスやパッケージを1つにまとめたものです.
これにより,jarファイルのみでプログラムの実行が行えるようになります.
また,拡張子を.zipに変更することで,中身を展開することもできます.
必要なもの †
実行可能なjarファイル作成には以下の2つが必要です.
- jarファイルにしたいクラスファイルやパッケージファイル
- Manifest.txtファイル
手順 †
1.Manifestファイルを作成する
テキストエディタを起動して,以下を入力したManifest.txtファイルを作成してください.
ファイルの保存場所は,対象のクラスファイルがあるディレクトリと同じ場所にしてください.
1:Main-Class: (対象のクラスファイル名)
2:
(例)
1:Main-Class:MyClient
2:
※最後の改行は必須です.忘れないようにしましょう!
2.コマンドプロンプトでjarファイルの作成
コマンドラインに以下を入力して実行してください.
H:\netprog>jar cvfm (作成するjarファイル名).jar Manifest.txt *.class
(例) jar cvfm MyClient.jar Manifest.txt *.class
3.jarファイル完成
2.の実行後,クラスファイルのあったディレクトリ内に新しくjarファイルが作成されていると思います.
これでjarファイルの作成は完了です.
作成されたjarファイルをダブルクリックしてきちんと動作するか確認してみましょう.
※MyServerのようなコマンドライン上でしか動作していなかったプログラムは実行しただけだと動作しているかどうかわかりません.
目に見える形で(GUIを使って)動くプログラムで試してみましょう.