TopPage > 演習2-1 GUIプログラミングの基礎 > Javaのオブジェクト指向の概説
Java言語は「オブジェクト指向型の言語」であると,演習の最初で説明しました.
演習1では,オブジェクト指向を意識せずに進めてきましたが, GUIプログラムやネットワークプログラムでは,オブジェクト指向の知識がないと, 理解しづらい点が多いかと思います. ここで簡単にオブジェクト指向について説明したいと思います.
クラスやオブジェクトという言葉が出てきたと思います.両者はよく似ていますが,ちょっと異なります.
Javaのプログラムでは,以下のように書くと,
JButton mybutton = new JButton();
演習1で触れた,文字列型(String)も,
String mytext = new String("Hello"); // String mytext = "Hello";と同じ.
のように,オブジェクト指向風に書くこともできます.
オブジェクト指向(Java)言語における,オブジェクトのデータ操作方法と, メソッドを使った目的の処理の実行方法を説明します.
''メソッド''(手続き)とは,C言語での関数のようなものです.
オブジェクト指向では,
対象となるオブジェクト(変数).メソッド名([引数])
という表記をすることで,メソッドを実行することができます.
C言語と同様に,引数を設定したり,戻り値を得ることができます.
文字列(String)型の説明で,.equals([文字列])というメソッドを紹介しました.これは,対象となるオブジェクトに格納されている文字列と,equalsの引数の文字列を比較し,同一文字列であればtrueを返すというメソッド(関数)といえます.
また,サンプルコードで紹介した「ボタン」(JButton)には,大きさや場所,ボタン表面の文字列や画像など,さまざまな属性(データ)を内側に持っています. これらのデータを取得・設定する方法を説明します.
例)mybuttonというJButtonオブジェクトのボタン表面の文字列を取得するには,
text = mybutton.getText();
で取得できます.
また,ボタン表面の文字列を設定するには,
mybutton.setText("PUSH ME!");
で設定できます.
サンプルコードの中に,次のような行があると思います.
buttonArray[i].setBounds(i*45,10,45,45);
これは,ボタンの大きさと位置を一度に(x座標,y座標,xの幅,yの幅)設定するメソッドです.
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